原因と事象の捉え方
これまた、リモートワークを始め出し表面化された案件なのですが、人によって問題解決する場合の「原因」と「事象」に対する解釈の仕方が異なってる場合があるのでは?と感じたケースがあったので、今回は、その事について、触れていきたいと思います。
これも、思考方法の違いを理解した上で対応しないと、予期せぬ結果になったり、お互い全く異なる理解をしていたりと、厄介な事になりかねないので、注意が必要です。
問題解決する場合の原因と事象の違い
検索サイトで調べると、下記の記載となっています。
① 原因とは
ある物事や、ある状態・変化を引き起こすもとになること
② 事象とは
特定の状況や現象、出来事を指す
私も、その通りだと考えております。ただ、出社していた頃は、気づかなかったのですが、これまた二種類のタイプがあるようで、原因と事象を明確に区別して思考していなかったり、混同していたりと、いろんな思考方法をされている方がおられる事に気づきました。これまた、リモートワーク恐るべし働き方って事になります。
原因と事象に対する考え方の違いにより生じる不都合
私の職場での実例を一つ紹介させて頂きます。
ミスをした場合、普通なら、そのミスの再発防止策を考え、その時、大事になるのが、なぜ、そのミスをしたのか?っていう「原因」を究明する行為だと思います。
ところが、その原因究明をしようとすると、事象(ミスそのもの)に着目してしまい、例えば、ミスの内容が「日付を間違えた」とした場合、再演防止策は、「気をつけて日付を間違わないように二重チェックをする」って感じの「事象」に着目した解決策を講じるタイプの人がいます。このタイプの人は、ミスの原因はなに?って聞くと、「日付を間違いました」っていう回答が返ってくるパターンが多い傾向にあると思います。それって、「原因」ではなく、「事象」だよね。って言うと、思考が停止して沈黙してしまうのです。
これは、日付が大事な理由を理解していないのだと思われ、日付の重要性に気付けず、間違っても気にならないのだと想像します。もし、ミスをした日付が収益・費用計上基準日の役割をしている日付なら、経理上非常に大切な日付になります。そのような大切な日付を何故間違えたのか?って原因究明が重要になるのです。ひょっとしたら、日付を特定できる資料が無かったからかもしれません。その様な振り返りが正しい原因究明行為だと思うのですが、それをできない人がいる。それが、驚きでした。あぁ、だから同じミスを繰り返すんだ。あぁ、だからミスが多いんだって事になります。
まとめ
このように、みんなが出社していた頃と異なり、リモートワークになると、基本個人作業になり、一人ひとりの業務スキルが重要になってきます。でないと、生産性が低下し、ミスも多くなるからです。ここでもまた、リモートワークは、一定の業務スキルを有していないと、難しい働き方だって事になります。リモートワークをする場合は、それを理解しておく必要がありますし、リモートワークをやりたい人は、それを自覚すべきでもあります。
リモートワークを始めると、今まで気にならなかった事に気づける様になるなど、違う世界が見えてくる感じがします。そういう意味でも、リモートワークが可能な職種は、この働き方を取り入れ、いろんな感覚を体験してもらいたいと思います。
今回のケースも、人の思考方法に関するところなので、決して、変わらないかもしれませんが、こういうタイプの人もいるって事を知っておくのは、大きなメリットだと思います。知った上で接する事により、対応策も変わってくると思うからです。