今回は、完全出社の頃、息抜きの場ともなっていた雑談の場が、リモートワークの開始により、どのように変化したかについて、私の体験を元に、触れていきたいと思います。
結論から先に申し上げると、リアルな対面雑談から、パソコンを使った雑談へ変化した事により、一工夫必要になっている。という事です。詳しくは、下記に触れさせて頂きます。
完全出社の頃の雑談
この頃の雑談は、1対1若しくは複数対複数のリアル雑談になっていました。各々の目的や内容によって、使い分けながらの雑談をされていたと想像しております。勿論、場所の選択も重要になっていたと想像します。具体的な例は、下記の通りだと想像しております。
お昼休憩時の雑談
この時間を利用した雑談は、昼食をとりながらの日常行為やエンタメ話題の共有等、多岐にわたる内容の情報交換の場や、休息重視の息抜きの場として活用されていたと想像します。
この雑談の場は、昼食後の残りの休憩時間も続き、ある人は、午後からの仕事開始に向けた相談などに活用されていたのかもと想像します。
何にしても、1日の中で、重要な役割を果たしていた時間だったと理解しております。
勤務時間中の雑談
この時間帯の雑談は、勤務時間帯と言うこともあり、場所的には自席周辺又は、廊下等、コソコソ的な雑談が多かったと想像します。雑談の内容は、仕事に関する込み入った内容や対人関係の個別話題など、ケースバイケースで内容と場所を使い分けながらの活用方法だったと想像します。雑談相手は、雑談の内容に応じ、信頼出来る人を選び、その相手と雑談するのが、多かったのではと想像します。
何にしても、このスタイルの雑談も仕事を進める上では、重要な役割を果たしていたと理解しております。
勤務時間外(飲み会等)の雑談
こちらの時間帯は、拘束時間から外れていることもあり、メンバーは職場のメンバーの場合が多かったと思いますが、気持ちもオープンになり、雑談メインの息抜きが、主体の場となっていたと想像します。
こちらの場のメリットデメリットは、別として、この場が好きな人にとっては、必要不可欠な雑談の場となっていたと理解しております。
リモートワークになってからの雑談
リモートワークが開始されてからの雑談の場は、必要性の優先順位は後回しにされていたと思います。
更に、自宅からパソコンや電話を介しての雑談にならざるを得ず、戸惑いや罪悪感等も感じながら、出社の頃は、普通に出来ていた行為に、歯止めがかかっていたかもと想像したりしております。
結果、雑談を重要視されていた方々にとっては、リモートワークは苦痛以外の何ものでも無かったと思います。
また、ここにパソコンスキル等も絡み、更には、見えない相手との会話となるなど、従来と比較し、雑談のハードルが上がったと想像します。
そこで、リモートワークになってからの雑談については、ケースを分けて触れていきたいと思います。
リモートワークがメインとなっている職場の雑談
こちらの職場の雑談は、良好なケースとそうで無いケースに分けて、触れさせて頂きます。
何にしても、大事なことは、雑談をある程度、容認するという行為が大事だと痛感しております。かつ、雑談に必要となるパソコンスキルを、リモートワークに必要となる一定レベルまで高めてもらう努力も必要と痛感しております。
良好な職場の状態
この職場の前提条件は、上司が会社から用意されたツール(チャットやWeb会議)を使った雑談を、ある程度認めている又は、ある程度容認している場合で、かつメンバーのパソコンスキルが一定以上の要件を満たしている場合が、該当すると想像しております。
この職場の場合は、出社していた頃とほぼ遜色ない雑談が可能になっており、雑談好きだった方もリモートワークが苦にならないケースが多いと想像します。
なお、お昼休憩中の雑談は、出社勤務の頃と異なり、不可能になってる場合が多いと想像します。
いずれにしても、この場合注意が必要なのは、雑談内容や雑談時間面で業務に支障を来たす事が無いようにする事です。(たまに、抜き打ちチェックも必要)
改善が必要な職場の状態
この職場の場合は、上司がリモートワーク下での雑談に否定的な場合又は、パソコンスキルが不足気味で、チャットやWeb会議ツールを使いこなせない為、雑談事態が不可能になっているケースを想像します。
この状態を放置し続けると、風通しが悪くなり、組織崩壊に繋がりかねない状態になると想像します。なので、リモートワークを続ける気があるのなら、一刻も早い対策が必要と考えられます。その中でも、一番大切なのが、上司の考え方を改める事と、組織内のパソコンスキルアップが、急務だと断言できます。特に、上長のパソコンスキルアップは、必要不可欠です。率先して、励むべきと考えます。
リモートワークと出社勤務の比重が半々若しくは出社が多い職場
こちらの職場は、今流行り?となっている「ハイブリッド勤務」と呼ばれている働き方をされているケースが該当すると想像します。
私の職場は、この状態になっていないので、想像だけの考察になってしまいますが、ちょっと想像するだけでも、かなり工夫が必要と思われます。何も気にせず放置していると、出社した状態でのリアル雑談が簡単なので、リモートワーク中の人は、その輪に入ることが出来ず、雑談だけでなくコミュニケーションそのものが、蚊帳の外になってしまうケースが想像されます。要は、出社組とリモートワーク組の二派に分かれる可能性があるという事です。
この勤務形態の組織の上長は、マネージメントが非常に難しくなると思います。理由は、上手く仕組みを整備しないと、仕事が円滑に回らなくなる可能性が高いからです。
その想像を前提として、私がその立場にあるなら取るであろう対策としては、双方の働き方をしている人の仕事の可視化と、リモートワーク者も参加可能な打ち合わせ(Web会議)の定期的な開催及び活用です。これらを通して、お互いの立場の人がパソコンスキルをアップさせ、出社している社員とリモートワークをしている社員間の意思疎通が、容易にできる環境作りをする事が大事だと思います。それを怠ってる組織があり、かつハイブリッド勤務を続けていたとしたら、かなり危ういのでは?と想像してしまいます。ひょっとしたら、リモートワークが週1回以下の職場は、社員間の意思疎通が上手く出来ないからその程度の在宅勤務回数になっているのかなと思ってしまいます。
私から言わせてもらうと、それなら、週休3日制にした方が良いのでは?って思ってしまいます。
まとめ
以上のように、リモートワーク下における雑談の場は、社員の精神面や生産性向上の観点からも、非常に重要であるにも関わらず、優先順位が低く見られており、かつ環境整備も職場任せになっているケースが多いと想像します。
その意味からも、上長は雑談の重要性を再認識し、リモートワーク下での環境整備及び自身の意識改革を図るのが大事だと思います。その事が、会社にとっても利益につながる行為になると思います。