今回は、リモートディスクトップ接続している職場のパソコンの動作不調を、出社し解決させた件について記載してみます。
リモートディスクトップ接続して行っている業務内容
今回、PCが不調になっている対象業務の内容は、取引銀行口座の入出金状況及び残高を把握する業務です。昭和の頃なら、通帳を銀行窓口へ持参し、記帳してもらっていた業務ですが、業務のOA化とインターネットの普及に伴い、インターネットへ接続したパソコンに銀行口座管理アプリをインストールし、取引口座の残高を管理把握する業務となっております。これ、非常に便利で、いちいち、銀行窓口やATMで通帳記帳せずとも、口座の取引状況や残高が把握できるようになっています。
職場PCをリモートディスクトップ接続にした理由
新型コロナウイルス感染症が問題になり、出社対応業務を可能な限りリモートワーク対応業務へ切り替える必要があった為、従来、職場で直接触って業務を行っていたPCを、自宅の貸与PCからリモートディスクトップ接続で操作する方法に切り替え出社対応業務をリモートワーク可能業務へ変更しました。
リモートワークを始めて暫くは、仮想ディスクトップ環境からでないと、職場に設置しているPCへリモートディスクトップ接続出来なかった為、非常に動作ももっさり重くなり、時間を要していましたが、1年半前よりリモートワークの回線接続方法がFRA(フラ)方式へ変更された事に伴い、スムーズにリモートディスクトップ接続が出来るようになりました。
ただ、私が4月から引き続いた担当は、退職した課長を含めITスキルに難ありの方々だったのか、ずっと仮想ディスクトップ接続環境からリモートディスクトップ接続していました。作業を引き継いだ時、その事実を知り唖然としました。ITスキル不足の状態でリモートワークを行うと、そりゃ生産性が落ちるなと思った瞬間でもありました。
リモートディスクトップ接続PCの不調原因
今回のPCの症状は、作業用アプリの挙動が遅くなり、満足にリモートディスクトップ接続もできない状態になっていました。
原因は、職場で使用しているPCのスペックが、ハードディスクとメモリ4ギガで、Windows 11へバージョンアップしていた為、作業用アプリの起動が重くなっていたのが一番の原因と想像しています。
また、社内システム利用の環境は、Windows 10になっているにも関わらず、いつの間にかWindows 11へバージョンアップさせていたのにも驚きました。更に、使用の都度、再起動をしてメモリのキャッシュをクリアしてくれていたら良かったのですが、この方法も良く理解しておらず、再起動方法も知らなかったようです。ここでも、ITスキル不足が深い影を落としていました。
リモートディスクトップ接続PCの不調解決方法
今回のPC不調の解決方法は、もう一台リモートディスクトップ接続で使用していた同じ機種のPCが、リモードディスクトップ接続不要になっていた為、その本体のメモリーを抜き、今回不調となっていたPCの空きメモリスロットに増設し、1枚刺しの4ギガから2枚刺しの8ギガにしました。本当は、ハードディスクもSSDに変更すれば、更にサクサク動くPCへ生まれ変わったはずなのですが、このPCの使用が今年の12月末までと決まっているので、そこまでの対策は講じず、コスト不要のメモリ増設のみで対応する事にしました。
その結果幸いにも、予想以上にサクサク動くようになり、作業もストレス無く出来るようになりました。念の為、対応後は常に使用後の再起動を義務化しました。今のところ、順調に動いているとの報告を受けております。
不調を改善させて思った事(まとめ)
今回のPC不調の解決対応で、つくづく感じた事は、リモートワークを行うには、一定以上のITスキルは必須と改めて痛感しました。でないと、人に作ってもらった仕組みをただ何も考えずにやってるだけだと、PC不調が生じても自ら対応すらできず、業務を停滞させてしまう事になるからです。
一度リモートワークを経験すると、多くの人はそのメリットの多さに、続けたい気持ちになるのは十分理解できるのですが、だからという理由で、ITスキル不足の欠点を補完する事なく続ける人は、会社に大きなリスクを負わせているという事を理解する必要があると思っています。
私の部も、コロナの5類移行後、リモートワークに支障があると思っている人は、遠慮なく職場へ出社し業務を行ってくれたら良いと言っているのですが、リモートワークを月7割以上行っているのが現実です。その中で、私が多めに見てITスキルが一定数値以上の人は、半数程度位と認識しています。
この現実が、世の中の出社回帰へとつながっている一つの要因なのかなと思っております。