今回は、4年前に始まったリモートワーク開始後初となる送別会の開催について、以前と比較しどう考え方が変化したかについて、記載させて頂きたいと思います。
結論を先に述べさせて頂きますと、徐々にですが、参加に対する考え方は変化していると思いました。その辺りの詳細について、下記に触れさせて頂きます。
完全出社の頃の送別会
この頃の送別会は、ほぼ参加が当たり前な位置付けになっており、転勤や退職に合わせ開催され、一次会、二次会、三次会と続き、実施回数も転勤や退職日まで毎日参加という強者もいました。
とにかく、みんなが毎日同じ職場に出社し顔を突き合わせているため、全員参加が前提で日程がセットされ、幹事が持ち回りで決まっており、日程調整、会場予約、料金徴収、記念品や餞別の用意全てを行い、当日は進行役も兼ねていました。私も経験がありますが、その季節になると大変な思いをしておりました。これも仕事の一つって感じです。
その他にも、課内旅行や忘年会又は新年会まで開催されていました。今から思うと、全員出社の頃は、各種イベントが盛りだくさんで、そのイベントへの参加で職場の一体感を醸成していたのだと思います。
リモートワーク開始後の送別会
こちらの送別会の在り方は、新型コロウイルス感染症対策期間中と5類相当へ移行後の状態に分けて、記載させて頂きます。
新型コロナウイルス感染症対策期間中の送別会
この期間中における3年間の送別会的な集まりは、基本的に感染症対策として中止となっておりました。よって、個人的にこっそり開催している場合を除き、表向きは開催していません。
私の部では、リモートワークを実施していた事もあり、一切、飲み会や食事会的な集まりは、開催しませんでした。また、会社としても、開催を禁止又は自粛しておりました。
その副次効果として、親睦会費の徴収は通常通り行われていたのですが、使用用途が無くなった為、途中で会費の徴収が停止された時期もありました。これにより、不足気味になっていた親睦会費が潤ったという事です。
5類移行後の送別会
5類移行後の状態は、他部では送別会的な催しを実施したり、定期的に催しをしたりとコロナ禍では行っていなかった従来の飲み会的な集まりを再開しています。
ただ、私の部では5類移行後も継続して在宅勤務を行なっているので、コロナ禍同様、送別会等の集まりは実施することはありませんでした。みんなも、それが暗黙の了解のようになっていると思います。
この事実から推察できることは、出社回帰の職場では、従来通りの催しが復活しているのに対し、私の部のようなほぼ完全リモートワークを実施している職場では、リモートワーク実施期間中に、送別会などの集まりに対する考え方も変化し、5類移行後もコロナ禍同様、わざわざその為に集まるという発想がなくなっています。
理由は、リモートワークになると人との繋がりが仕事重視になり、それ以外の事は重要性が薄れてくるからだと思います。それに対し出社回帰の場合は、人との繋がりが仕事以外にも及びやすくなる事から、元の状態に戻っていくのだと思います。
このように、両者には温度差が生まれ、双方の働き方をしている職場は、注意が必要と思います。
感想(まとめ)
以上のように、リモートワークが開始され3年以上が経過すると、リモートワークを継続実施していた職場と5類移行後出社回帰した職場とでは、送別会等の催し参加に対する感覚に温度差があり、リモートワークを継続しているメンバーは、参加有無を自分目線で自由に選択し参加を決める傾向にあり、出社回帰のメンバーは、以前同様に職場の空気を感じながら参加有無を決める傾向に戻っていると思われます。
いずれにしても、催し参加に対する感覚の二層化が進み、それを尊重しながら催しの開催は進めていく必要があると感じております。これから、数年後の状態も、ある意味興味が湧いて来ます。