リモートワークと人間関係の変化

リモートワーク
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 こちらでは、リモートワークを開始してから、開始前と開始後で職場の人達との関係性(以下、関係性と記載させて頂きます)に、どのような変化があったかについて、触れていきたいと思います。
 結論を先に述べさせて頂きますと、大きく価値観が変わりました。その理由等について、下記に記載させて頂きます。

リモートワーク開始前の人間関係について

 こちらの関係性については、会社勤めされている方々の大半が経験されていると思いますが、私が経験した事をベースにした感想を述べさせて頂きます。

勤務時間中の人間関係について

 こちらの関係性は、同じ仕事をしている人達が、同じエリアに集まり皆んなで協力し会話を交えながら仕事を進めて行くパターンです。
 時には、会議室に集まり課題について話し合ったり、問題解決をしたりとチームのメンバー全員で取り組むパターンです。これを聞くと、良い姿のように思えますが、この案件に関係ない人達も巻き込まれるとうデメリットもあります。
 また、会議目的が問題解決の場合は、ミスをした人のスキルや姿勢や思考方法にもよるのですが、往々にして、ミスをしていない有スキル者が対策を考え実行に移す事が多く、ミスをした人のスキルアップ及び再発防止に繋がったかというと、疑問視されるケースもありました。
 仕事が定時に終了しなかった場合は、ほぼお決まりのように、皆んなで残業し、残っている仕事を手伝いながら終了するというコースです。中には、その作業から溢れ、ただ時間を過ごしていた人もいたかと思います。また、残業になった原因を作った人は、皆んなの協力で凌げたわけなのですが、果たして次回以降の教訓になったかどうかは、人によりけりだっだと思います。
 いずれにしても、これらの営みが、チームの戦力アップ面及び生産性向上の観点から考えると、機能させるためには相当工夫が必要であるというのが、私の経験からの感想です。

平日勤務時間外の人間関係について

 こちらの関係性は、「アフター5」って言葉に象徴される「飲みにケーション」がメインになると思います。例えば、上司の号令の下、メンバー一同、飲み会への参加や、いつものメンバーで、示し合わせた様に、飲み会へGOとか、形はともあれ、仕事の延長線上のお付き合いって意味合いが強かったと思います。まるで、会社や組織や上司への忠誠心や団結力を試す手段のような性質もあったのだろうと思います。
 ただ、この手段も、本当に狙い通りの効果が出たのかどうかは、甚だ疑問視せざるを得ないと言うのが、私の率直な感想です。理由は、お酒を飲めない人や、仕事終了後に自分の時間を優先させたい人もいるからです。その人たちの権利や意見を考慮させ辛い空気感があった様に思えます。
 唯一、許容範囲だなと思えたのは、歓迎会や送別会や忘年会か新年会くらいかなって言うのが、私の感想です。

休日の人間関係について

 こちらの関係性は、ほぼ無いと思われます。って言うのも、完全出社の頃の発想は、「仕事=職場」であり、「休日=家」になっていたからです。ここには、一線引かれていたと思われます。
 ただ、例外として存在していたのが、実業団スポーツの応援や、ボランティア活動です。これは何故か、会社からの依頼により参加するケースが多かった気がします。これって、自主的なボランティア参加ではなく、半強制参加の意味合いが濃いですね。

リモートワーク開始後の関係性について

 こちらの関係性は、誰もが未経験の中から手探り状態のケースバイケースで行ったので、現時点における私見による感想になっております。

リモートワーク開始1年以内の頃

 この時期の関係性は、新型コロナウイルス感染症対策の為、リモートワークが開始されたこともあり、三密(密閉・密集・密接)対策が優先されており、職場関係者が全て一箇所に集まる事は、あり得ませんでした。また、皆んなもそれが当然と受け止めていたと思います。
 そんな思いの中で、1年が過ぎ去ったように記憶しております。
 この経験は、今後の関係性に大きな影響を与えたと想像しております。

リモートワーク開始1年を超えてから

 コロナ禍で1年間のリモートワークを経験後の人間関係に対する考え方は、大きく変化したと思います。それは、勤務終了後に行っていた飲み会は言わずもがなですが、以前なら当然のように開催され、参加していた送別会や歓迎会や忘年会又は新年会に至っても、一同に介して開催する必要ってあるの?的な考え方が漂い始め、私の部では、結果、その空気感で、一同に介して集まる事は無くなりました。私の思いもあり、効果不明なオンライン飲み会も行っておりません。
 この結果、関係性がどうなったかですが、リアル対面がほぼ無くなった為、同僚に対する評価は、従来の人間性に重きを置いた評価(頑張ってる感)から、仕事(成果)重視に変化した気がしております。
 また、人との触れ合いも、職場中心から居住地又は趣味中心に変わってきた人もいると想像しております。

休日の関係性について

 こちらの関係性は、完全出社時とほぼ変化はなかったと思います。ただ、大きく変化したと感じるのは、「仕事=会社」、「休日=家」の発想が、リモートワーク向き脳の人は、変化したと思われます。

双方の働き方を体験した私の感想(まとめ)

 私の感想が前提になりますが、私は、完全出社時の人間関係の有効性について、全否定はしませんが、期待した効果が出ていたかと問われると、ケースバイケースだったと思っております。はっきり言えるのは、アフター5の飲み会については一部の人限定になるので、効果否定派です。
 次に、リモートワーク開始後の人間関係については、まだ始まって4年目であるので、一概に評価を下す事は時期尚早だと思いますが、この4年間で不便を感じた事もありませんし、従来許容範囲であった忘年会又は新年会が開催されなかった事に関しても、全く違和感なく受け止める事が出来ました。
 唯一、今だに思案中の事は、歓送迎会をどうするかって事です。特に送別会の方です。これは、思案中であるものの、今は送別会は開催せず、寄せ書きや記念品等をお渡しする事で対応しています。
 何にしても、リモートワークの開始後、年数を重ねる毎に人間関係は、職場は「仕事関係の関わり」居住地は「趣味や生活関係の関わり」と言うように、全て職場重視だった状況から、必要に応じて対応する方向へシフトしているように感じております。

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