こちらでは、従来、出社時に行なっていた作業のうち、何の作業をリモートワークで可能にできるかの選別作業について、触れさせて頂きます。
こちらも、結論を先に述べさせて頂くと、かなりの作業が、リモートワーク可能業務になりうるって事です。その発想方法について、述べさせて頂きます。
作業内容をリモートワーク可能作業とそれ以外の作業に区分する
私の部では、3つの担当があり、下記の手順で、リモートワーク可能業務の洗い出しを行いました。
① 先ずは、2020年3月7日に新型コロナウイルス感染症急拡大を受け、急遽出社自粛指示が出たので、それぞれの担当毎に、リモートワーク可否判断をさせ、3月末までの約1ヶ月間を過ごしました。
② 上記1ヶ月間で、それぞれの担当課長が、自担当業務内容の洗い出しを行い、それぞれの業務についてリモートワーク可否業務一覧表を可否理由付きで作成し、週一のWebミーティングでリモートワーク可能業務の妥当性を議題とした管理者打ち合わせを行い、各課長間の目線合わせ及び、発想の転換(出社ありき脳からリモートワーク脳への転換)を図っていく事にしました。
③ ついに、2020年4月7日から緊急事態宣言が発出されるに至り、3月7日から1ヶ月間議論してきたリモートワーク業務化の作業見直しに基づき、本格的なリモートワークへ突入する事になりました。幸い、1ヶ月の試行実施もあり、大きな問題もなく、このまま永久的にリモートワークを続けても問題無いという感触を掴む事もできた瞬間でした。
④ 1回目の緊急事態宣言が解除された2020年5月になっても、新型コロナウイルス感染症が終息する気配がなかった為、更なるリモートワーク対象業務の拡大に向け、リモートワーク不可業務として整理していた業務のリモートワーク可能化に向けた検討に入りました。この検討は、約6ヶ月程度かけ、喧々諤々の議論を続けました。
この作業、かなり大事であり、骨が折れる作業です。何せ、いままで「仕事=会社で」って思考回路だった人達の発想を、「仕事=自宅でも」に切り替える必要があるからです。この発想の切り替えができない人の思考パターンは、無意識のうちに、「仕事=会社」「家=休み」「在宅勤務=サボる」って思考パターンになっているからです。この思考パターンは、リモートワークを行なっていても、今だに抜けきっていない人がいるのも事実です。
また、この作業の中で気付けた事は、仕事の理解度がある者とない者。発想が柔軟な者とそうでない者。折衝能力の有無。などなど、役職が上だから仕事に対する理解度が高く、かつ発想が柔軟で折衝能力も有る訳ではないって事に気付かされた事です。それも、厄介な事に、ここにもバイアスが掛かっており、役職が上って事だけで、自分は理解度も柔軟性も折衝能力も有していると、大きな勘違いをしている人もいるって事に気付かされた事です。これは、非常に厄介な真実で、今だに悩ましい問題となっています。
まとめ
以上のように、従来、リモートワークは不可能に思えた業務も、思考を在宅勤務仕様変えて検討すると、かなりの業務が、リモートワーク可能業務になりうるという事が判明しました。
要は、工夫次第という事です。その為に大事な事は、発想の転換です。この転換さへできれば、リモートワークは可能になるというのが、私が経験した上での結論です。リモートワークを導入したいと思われてる方は、参考にして頂ければ幸いです。